そのためコートの構造を理解した上でコーデットコートを維持していく為にもコートにあった適確な方法で行ないましょう。
よく、いまだにプーリーは洗っちゃダメ!とか臭いイメージがありますが、それは大間違いです。
ただし、シャンプーのし過ぎは負担も掛かりますし、皮膚被毛も傷め易くなり、また毛量のダウンにより、絡みにくくなる事がありますし、ちぎれ易くなりますので十分注意が必要です。
普段は汚れやすい足まわり、お尻周り、お腹などの部分洗いは、水(湯)洗いしてあげると良いでしょう。(シャンプー剤が残ると皮膚トラブルの原因になります。)洗いの後は、しっかり完全に乾かしましょう。
シャンプーに入る前にある程度のお手入れを行ないます。
パピーコート
毛束がまとまり始めた状態
ジュニアコート
絡み始めた状態、この時期の管理が1番重要で、大変な時期です。大きな毛玉にならないよう小まめにチェックしましょう。
ヤングコート
しっかり絡んでコード状になり、1本1本の区別がはっきりしています。この状態を維持するためにも、適切なシャンプーの仕方について、説明していきます
浴槽はホームセンターなどに売っているBOXに孔を開けゴム栓をし、排水をしやすくした物です。スノコも敷いてあります。
コートに水分を含むとかなりの重みになります。湯に浸かっている方が犬自信の負担も軽減されるでしょう。コートが伸びるにつれて負担も増します。
●大事なアンダーコートを流してしまします。
●ホースや桶を使いお湯をかけると良いでしょう。シャワーヘッドを布や靴下で覆って使う方法も良いです。
このような(左写真)浴槽に湯を張り、犬をつけて洗います。浴槽に入れる前に肛門腺を絞ってください。
お湯の温度は、犬の体温位の38℃前後でいいと思いますが 、長時間お湯に浸かりますのでお湯の温度は低めが良いでしょう。
浴槽に犬を入れます。
このとき犬が怖がらないようにするためにも犬を入れてから徐々にお湯を溜める方が良いでしょう。お湯を溜めながら汚れを濯いでいきますが、汚れを落とす時は、揉むようにして押出します。毛糸のセーターを洗う感覚で行って下さい。
頭部を濡らす時は、ホースから水圧の弱いお湯か桶などで掛け洗いします。
お湯を注水しながら汚いお湯が流れて落ち着いたら注水を止めて、シャンプーを入れます。
シャンプー液をお湯に溶かし込み、被毛全体に馴染ませるよう、揉み洗いします。
毛糸のセーターを洗う様に汚れを押し出すように。
汚れを絞り出すように落としていきます。
けしてゴシゴシ擦らず、地肌をマッサージするように洗います。
お腹、足周りなども同様に洗います。
頭部は、薄めたシャンプー液を直接つけて、同様に揉み洗いします。
汚れがひどい場合や、ちゃんと洗えてない場合は、排水して、シャンプー液を直接つけて、ボディーや四肢、足先も、もみ洗いすると良いです。
全身を隈無く洗ったら濯ぎに入ります。
シャンプー後排水し、濯ぎに入りますが、汚れのひどい場合は、同様の手順で2~3度洗いしてください。
排水をしたら、注水し濯ぎに入ります
注水しながら、すすぎます。頭部は、ホースや桶、シャワーヘッドを靴下で覆って水量を、押さえてすすぎます。
キレイになったら排水します
新たにお湯を張りリンスに入ります。リンスもシャンプー同様お湯に溶かして被毛全体に馴染ませます。
リンスを十分馴染ませたら排水し、濯ぎます。
注水しながら濯ぎます。すすぎは、十分すぎるくらい、コートがきしきしきしむまでしてください。
最後の濯ぎはしっかり行ないましょう。
よくコートを揉み何度か排水と注水し泡がきれたら排水してタオルドライに入ります。
タオルドライします。コートを絞るように水を切り、タオルなどで水分を取ります。
被毛の水分をタオルへ移す様に、ゴシゴシ擦らず、搾り取る様に行なって下さい。
タオルは、何枚も使うつもりで、タオルドライで水分を70~80%くらい取るようにしてください。
被毛の水分を飛ばすように犬自身に身体をブルブル~と、何回もよく振らせるのも効果的です。
シャンプー後ドライに時間がかかるので、タオルドライ後すぐ、耳の水分を拭き取ります。
コートに強い風をあてると大事なアンダーコートを飛ばしてしまう事になります。
BOXドライヤーの様な温風を回しながら乾かす方法が良いです。
写真のようにペンやサークルなどをタオルなどで三方を囲い一方の開口からドライヤーなどで温風や風を送り、回す方法も効果的です。
湿気の低い時期の天気の良い気温の高い日に風通しの良い日陰にペンやサークルなどを出しその中で乾かす「サンドライ」もお勧めです。