プーリーのコートについて

★プーリーのコートについての説明★

プーリーのコーデットコート

プーリー(縄状毛)の場合は、やはり形成されたコートは見るからにインパクトがあり、また確かに自然にできるものなのにもかかわらず、どういうわけか不自然に思われがちです。
さらに、形成されるまでにも年月がかかりますし、コートも変化しますから、かなり特殊な毛質ではあります。
プーリーのコート(縄状毛)は、ダブルコート(二重毛)です。トップコートは、粗い波状、あるいは巻き毛でアンダーコートは柔らかい綿毛から成り、このニつのタイプの毛質がコートの特性を決定させます。
トップコートの割合がアンダーコートの綿毛のそれよりはるかに勝っている場合は、コートの房は、オープンで特徴の無い構造となってしまいます。
またアンダーコートの綿毛が多過ぎる場合には、柔らかい構造の、容易にフェルト状になりやすいマット状で、手入れの難しいコート(毛質)になってしまいます。
トップコートとアンダーコートの二種類の毛質が遺伝的に正しい割合であらわれると、手入れのしやすく外観上も美しいリボン状かコード状のフォームが形成されます

アンダーコートが抜けトップコートに絡み合い、生後1年半~2年頃からコートの房がしっかりと絡み始めます。いわゆるジュニアコートが形成される時期です。

根元では下毛が絡まり、マット状になり始めなす。この状態は一般の犬種ですと「毛玉」と判断されますが、プーリーの場合健全な成長の証なのです。
コートが伸びるのは、アンダーコートが抜けてトップコートと絡み合い、それが押出されて伸びていき、アダルトコートが形成されます。

コートが伸びて絡み続けるのをじっくり待ち続けます。

コートの手入れは絡んだ毛を裂く作業です。
1年間でおおよそ10cm程度伸びるので、フルコートになるまでには、通常4~5年はかかります。

プーリーのコートはとても素晴らしい機能を持ち備えております。

寒暖の差や厳しい気候、雨、風、雪、直射日光に耐えるとても万能なコートなのです。

特に夏場は暑いと思われがちですが、皮膚の根元、約2~3cmは毛は絡んでおらず、縄のれん状のコートで風を取り込み、厚みのあるコートは日差し、紫外線を防ぐのです。

そして、保護装備とも言われるコートは、野獣の牙から身を守るものでもあるから、外部からの刺激や怪我から、身体を守る役割をはたします。

いわゆる、夏は涼しく、冬は暖かく、怪我を起こしにくいと言う事になります。

プーリーはコーデットコートなのである